<野沢尚自殺>事務所で首つり 脚本家・作家として活躍

 28日午後2時半ごろ、東京都目黒区八雲のマンション4階にある脚本家で作家、野沢尚(のざわ・ひさし)さん(44)の事務所で、野沢さんが首をつっているのを知人が発見した。119番で東京消防庁の救急隊員が駆け付けたところ、野沢さんは既に死亡していた。警視庁碑文谷署は、室内の状況などから首つり自殺をしたとみて調べている。

 調べでは、知人が事務所を訪ねた時、事務所のドアや窓は内側から鍵がかかっていたという。死後数日たっているとみられ、遺書などは見つかっていない。

 野沢さんは名古屋市生まれで、日大芸術学部卒。85年にテレビドラマ「殺して、あなた」などで脚本家としてデビューした。その後、映画「その男、凶暴につき」「マリリンに逢いたい」「不夜城」、テレビドラマ「恋人よ」「青い鳥」「眠れる森」など多くのヒット作の脚本を手掛けた。テレビ報道の舞台裏をえぐった「破線のマリス」で江戸川乱歩賞を受賞し、ミステリー作家としてもデビューを果たした。長編サスペンス「深紅」では吉川英治文学新人賞を受賞した。他の小説作品に「リミット」「恋愛時代」(島清恋愛文学賞)などがある。

 昨年12月にNHKが放送したテレビ放送開始50年記念ドラマ「川、いつか海へ」(全6話)の脚本を倉本聰さん、三谷幸喜さんとともに執筆。今年4月にテレビ朝日で放送された、テレビ報道の内幕を描いたドラマ「砦なき者」(原作、脚本も)を手がけ、NHKが「大河ドラマスペシャル版」として制作中の「坂の上の雲」の脚本の依頼も受けていた。

最近読んだ深江と砦なき者は凄く面白かったのに〜
もう新作が読めなくなるのは残念ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040629-00000066-mai-soci