球団名「オリックス・バファローズ」有力

近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併問題を協議するプロ野球パ・リーグの臨時理事会は1日、東京・銀座の連盟事務所で行われ、合併後の新球団の経営主体はオリックスとなり、球団名は「オリックス・バファローズ」になることが有力となった。

 6月13日の両球団の合併合意発表に端を発した合併問題は6月21日の実行委員会で大筋での了承を得ているが、この日は具体的な合併方式についてオリックス近鉄両球団から提案があり、〈1〉経営主体をオリックスとし、出資比率はオリックス80%、近鉄20%〈2〉新球団が優先的に保有する選手(プロテクト選手)数は28人(日本人選手に限る)とすることで理事会の了承を得た。

 球団名については近鉄側からの強い希望で「オリックス・バファローズ」が有力候補として紹介されたが、現在シーズン中ということもあり、継続審議事項として日本シリーズ終了後に決定されることになった。さらに本拠地とする保護地域については野球協約上、一都道府県とされているが、両球団は現在の大阪府兵庫県を要望し、必要な協約の改正手続きが取られない場合はどちらかに決めることとした。

 合併への手続きは、具体的な条件をパ理事会が基本的に了承したことで、2日の12球団代表者会議を経て7日のオーナー会議でさらに論議される。セ・リーグ側からは複数の保護地域保有、28人のプロテクト選手について異論が出る可能性もあり、条件面を踏まえた最終的な合併承認は九月に予定される臨時のオーナー会議に持ち越される見通しとなった。

 6月30日に近鉄の球団買収に名乗りを上げたインターネット関連サービスの「ライブドア」については、会議の冒頭、近鉄小林哲也社長から正式に断りを入れた旨の説明がされた。