バスケマンガ「スラムダンク」イベント 全国からファン5000人 

 ◇三浦、3日間の“熱気”に幕
 ◇原作・井上さん「すばらしい場所で最後を飾れた」
 三浦市の旧県立三崎高の廃校舎で開催されたマンガ「スラムダンク」の「1億冊ありがとうファイナル」は5日、閉幕した。3日間で5000人を超えるファンが全国からつめかけた。
 原作者の井上雄彦さん(37)は「ホームページで開催を告知しただけなので、果たして来てくれるだろうかと心配だった。物語の余韻を楽しんでくれたら」と初日に語った。神奈川の県立高校バスケット部を舞台にした連載は8年前に終了したが、コミックの部数が今夏で1億冊を超え、今も根強い人気だ。
 井上さんは23教室の黒板に2日がかりでチョークでマンガを描いた。ファンにとっては“お宝”だが、井上さんは閉幕後に自分で消した。4、5日には、ファンと一緒に体育館でバスケットも楽しんだ。
 5日昼には、三浦市の小林一也市長も駆けつけ「三浦の活性化になった」と感謝した。井上さんは「すばらしい場所で最後を飾れ、本当によかった」と答えた。
 会場で三浦の特産品を即売した同市の若澤美義企画情報課長は「マグロが売り切れ追加した。熱心なファンが多かった」と“ダンク熱気”を振り返った。