ウィニーでソフト違法入手、巡査立件せず…京都府警

京都府警下鴨署の巡査(29)のパソコンから事件関係者十一人の実名などがインターネットに流出した問題で、この巡査がファイル交換ソフトWinnyウィニー)」を使って、数種類のパソコンソフトを違法に入手していたことが二十四日、わかった。府警は「ウィニーが削除されるなど裏付けが取れない」として著作権法違反容疑での立件を見送ったという。

 府警によると、ウィニーは不特定多数のユーザー間で、映像や音楽などのソフトをやり取りできるソフトで、インターネットでダウンロードできる。巡査は「ウィニーを使って有料の削除・復元用ソフトや、写真加工ソフトなど数種類を(無料で)ダウンロードした」と“違法コピー”を認めたという。しかし、巡査は入手した全ソフトを削除していて、解析から確認出来たのは削除・復元用ソフトしかなく、立件は不可能と判断した。府警は、巡査が今年三月二十日ごろ、インターネットに接続した際に流出したとしている。

府警は同日、パソコンを自宅に持ち帰る際には仕事上の情報を削除する内規に違反したとして、巡査を本部長訓戒の処分。監督責任として、上司の警部補(57)を署長注意処分とした。

(12/25 09:32)