まるちゃん、初のドラマ化 実写になる 「ちびまる子ちゃん」15周年記念


まるちゃん、初のドラマ化 実写になる 「ちびまる子ちゃん」15周年記念

長寿人気アニメ「ちびまる子ちゃん」が、放送15周年を記念してフジテレビで実写ドラマ化されることが11日、分かった。まるちゃんが実写化されるのは初めて。500人を超えるオーディションから「まる子」役に選ばれたのは、森迫永依(8つ)。原作者のさくらももこさん(40)も「ぴったり」と太鼓判を押すハマり役だ。4月(日時未定)に2時間スペシャルとして放送される。

 「ちびまる子ちゃん」が“実物”になってお茶の間に登場する。フジでは2年前に実写化を検討したが、まるちゃんにふさわしい子役が見つからず断念。しかし、06年1月にアニメが放送15周年を迎えたことから、再び実写化プロジェクトが動き出した。

 500人を超えるオーディションから、まるちゃん役を射止めたのは、子役として活躍中の森迫。浅野澄美プロデューサーは「子供らしいかわいさがありながら、大人と対等に会話することができた。この子なら、原作のあのキャラクターを自然に演じられると思った」と説明。またランドセルを背負った時にランドセルが大きいという印象になる123センチの身長も決め手に。原作者のさくらさんも、以前CMで見た森迫のことを覚えており、「まる子にいいなあ」と思っていたという。

 まる子の家族も個性的な配役が並んだ。まる子の一番の理解者である「おじいちゃん」にはモト冬樹(54)が、「お父さん」は高橋克実(44)が演じる。ともに頭髪のさみしい2人だが、ドラマではカツラを装着する。

 さらにお母さんは清水ミチコ(45)、おばあちゃんには市毛良枝(55)、まる子の小学校の担任・戸川先生役は、アニメの大ファンを公言する笠井信輔アナ(42)が決定。また、まる子の親友・たまちゃんには、フジ系ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」で草ナギ剛(31)の娘役を演じた美山加恋(9つ)が、森迫と絶妙なコンビネーションを見せる。

 3本のオムニバス形式の実写ドラマは、10日にクランクイン。フジでは、アニメや漫画の世界観を再現したドラマを目指しており、まる子ファンの期待を裏切らない作品になりそうだ。

◆「よくぞいた!ぴったり!」

 〇…原作者・さくらさんもドラマ化に大乗り気。「森迫さんは、ちっちゃくてまるくて、私の考えているまる子のイメージにぴったりでした。まる子のクラスメートも、よくぞいて下さったと思うようなキャラクターにぴったりの方々です」。ドラマの3本のオムニバスのうち、1本の脚本を自ら執筆した。「楽しいことや気持ちのすれ違いや人とのつながり、誰もが心当たりのある日常のお話で、楽しんでいただけたらうれしいです」と話している。