多臓器移植:米で手術の彩花ちゃん死亡


フロリダ州のマイアミ大ジャクソン記念病院で昨年、5臓器の同時移植手術を受けた茨城県常総市の会社員、神達(かんだつ)良司さん(35)の長女、彩花(あやか)ちゃん(1歳4カ月)が16日午後1時(日本時間17日午前2時)、敗血症のため同病院で死亡した。彩花ちゃんの支援活動をする「あやかちゃんを救う会」に、17日未明、父親の良司さんから電話連絡が入った。

 同会によると、彩花ちゃんは13日深夜に体調が急変して急きょ入院。翌朝、集中治療室(ICU)に入り、敗血症と診断された。薬を体内に入れるカテーテルから細菌に感染した可能性があるという。

 彩花ちゃんは、小腸や大腸が機能しない重病「全腸管壁内神経細胞未熟症」で、国内では15歳未満の臓器提供が禁じられているため、昨年12月に渡米して手術を受けていた。

 同会は「彩花ちゃんは与えられた命と闘い、多くの皆さんの励ましでここまで来たが残念です。冥福を祈りたい」と話した