俊輔、発熱でクロアチア戦欠場か


MF中村俊輔(27)=セルティック=のクロアチア戦(18日)出場に黄信号が点滅した。日本代表は16日、ボン市内で紅白戦を行い、試合会場のニュルンベルクへ移動した。右太もも打撲などで別メニュー調整だった俊輔も紅白戦に出場したが、発熱による体調不良が判明。ミスを連発するなど精彩を欠いた。遠征には帯同したが、出場は微妙に。1次リーグ突破へ絶対に負けられない一戦を前に、ジーコ・ジャパンがピンチに陥った。

 俊輔が、足早にグラウンドを去った。練習を終えると、ミックスゾーンを素通り。言葉を発することもなかった。乗り込んだのは代表の移動バスではなく、1人だけ別の車。これらが“異常事態”を物語っていた。

 前日15日に37・2度まで熱が上がった。一度は下がり、午後3時からの練習は別メニューで調整。しかし、気温が25度以上まで上昇したピッチで1人だけ長袖ジャージーの上下を着込んでいた。点滴を打って一度は熱が下がったが、一夜明けて再びぶり返してしまった。

 この日の紅白戦は、その影響がもろに出た。主力組の攻撃的MFに入ったが、運動量が少なくパスミスを連発。前半14分には左サイドでボールを受けてパスを出そうとしたが、控え組DFに囲まれてコースは消滅。いつもとは明らかに違った。前、後半約1時間の紅白戦になんとかフル出場したが、恒例の居残り練習などとてもできる状況ではなかった。