工藤“2億円減”受諾、9000万円で横浜と正式契約


横浜からFAで巨人に移籍した門倉の補償選手に指名された工藤公康投手(43)と横浜の契約交渉が19日、横浜市内の球団事務所で行われ、年俸9000万円プラス出来高払い5000万円で合意。背番号は「47」に決まった。

 交渉後、緊張した面持ちで4球団目となる新天地入団会見に臨んだ工藤は、昨季から2億円の大幅減俸にも「大矢監督から来てほしいと言っていただいた、その一言で僕の野球人生が決まった。期待に応えられるよう、全身全霊をかける」と力強く語った。

 大矢監督は「1年間滞りなく先発ローテーションで頑張ってほしい」と大きな期待を寄せ、今季の開幕カード巨人3連戦での登板をほのめかした。

◆工藤に聞く

 契約した心境は
「ほっとした。気持ちを切り替えるのに時間はかからなかった」

 横浜の印象は
「野球を楽しんでいるイメージ。でも、若い選手たちがまじめに練習をやっている姿を見ていた。野球は楽しく、練習は厳しくやっているのは素晴らしいと思った」

 若手の手本としても期待は大きい
「逆に、若い人の姿を見て限界をつくることなく練習に打ち込みたい。早く交流を持ち、チームに溶け込みたい」

 目標は
「大矢監督を胴上げするのが僕らの仕事。どこよりも練習したチームが優勝する。苦しい思いをした人が、オフには楽しい思いができる」

 開幕カードの巨人戦で投げたい気持ちは
「もちろんある」