原監督あきれた、由伸、阿部も離脱


巨人の生え抜き主力選手が22日、紅白戦を大量欠場した。この日、高橋由が股(こ)関節の違和感で、阿部が21日の練習で右足に自打球を当てた影響で欠場した。二岡はキャンプ中盤に左太ももの肉離れで離脱。投手陣ではキャンプ初日から上原が左ふくらはぎを痛め2軍スタートで、高橋尚も腰痛で別メニュー調整中だ。各選手とも開幕には問題ないようだが、相次ぐ生え抜き主力の離脱に原監督は「もっともいけないのが、ゲームに出られない状況にしていること」とあきれ顔だった。

 主力組では巨人で3年以上レギュラーとして活躍した選手は不在。生え抜きで主力組スタメン出場は2年目脇谷と3年目星、そして11年目の鈴木の3人だけだった。木の花ドームでは上原、二岡、高橋由、阿部らが別メニューを消化していた。「実戦を通じて競争させる」との首脳陣の思惑は崩れかけている。キャンプ前、原監督は「生え抜き選手がチームを引っ張らないといけない」と話していたが、期待はあっさり裏切られた。

 試合ではオリックスから移籍した谷が活躍。原監督は「好調なことに悪いことはないが、仮にヒットが出なくても、試合に出てコンディションを整えられているのがいいね」と欠場した生え抜きにチクリ。「別に寂しくないよ。開幕には間に合うか? 今の時点では分からない」と突き放すような口調で話した。昨年も主力に故障者が続出し、史上最長の4年連続V逸の屈辱を味わった。生え抜き選手に期待するわけにはいかない状況が、あからさまになった。