中日・井上 不可解“戦力外通告”にキレた


中日・井上一樹外野手(35)が5日、ロッテ戦後に2軍降格を命じられ、「頭の中にはクエスチョンマークがいっぱい」と、涙交じりに落合人事を批判した。開幕まで1カ月を切った段階での不可解な“戦力外通告”に、竜の選手会長がキレた。
 試合後の駐車場。帽子を目深にかぶった井上が、ボストンバッグとバットケースを抱えて現れた。愛車に乗り込み、フーッと息を吐くと、自然と涙腺が緩んだ。涙の2軍降格-。開幕まで1カ月を切った段階で味わった屈辱。選手会長心の糸がプツリと切れた。
 「オレが今ここで何かを言うと問題になるから言わない。あくまでも現役だから、しゃべれないことがたくさんある。引退したらたくさんしゃべるよ。でも、頭の中にはクエスチョンマークがいっぱいだし、どういうふうにこの2軍行きを受け止めていいのか分からない」。努めて冷静に言葉を選んだが、言葉の端々に落合監督に対する不信感がにじみ出た。