元日本代表の城彰二が今季限りで現役を引退


元日本代表でJ2横浜FCのFW城彰二(31)が今季限りで現役を引退することが22日、明らかになった。23日にホーム三ツ沢球技場で行われる徳島戦の試合終了後、サポーターに直接伝える。31歳での引退はサッカー界に大きな衝撃を与えることになりそうだ。横浜FCは残り3試合で、現在首位に立っており、悲願のJ1昇格のため、城はサッカー人生のすべてを懸ける。

 日本サッカー史に名を残すストライカーが重大な決断を下した。城は今季45試合中40試合に出場し12得点。横浜FCをJ2首位に押し上げた功労者の1人だ。高木琢也監督も献身的なプレーを高く評価しており、城自身も「もう一度J1でプレーしたい」気持ちでチームを引っ張ってきた。

 しかし、左ひざは限界だった。高校時代に前十字じん帯を断裂。00年の日本代表の中国戦で再度痛めるなど古傷になっている個所だ。だましだましプレーしているが、試合後数日たっても痛みが消えないこともある。納得いくプレーができないことに悩み、8月ごろには「このひざではJ1で満足にプレーすることはできない」と今季限りでの現役引退を決意した。そしてシーズン終盤にさしかかり、J1昇格の可能性が高まったことから、今月に入って奥寺康彦社長、高木監督ら幹部に引退の意思を伝えた。