ACミラン、17年ぶり4度目世界一 クラブW杯


トヨタ・クラブW杯決勝 ACミラン4―2ボカ・ジュニアーズ(16日・横浜国際総合競技場) 欧州王者のACミランが南米覇者のボカ・ジュニアーズを4―2で下し、前身のトヨタカップなどを含め史上最多となる17年ぶり4度目のクラブ世界一に輝いた。欧州勢のクラブW杯制覇は大会4回目で初。ACミランは賞金500万ドル(約5億6500万円)を獲得した。大会最優秀選手にはACミランのMFカカ(25)が選ばれた。ミランは前半21分、カカがドリブルで中央突破。左足でシュート、こぼれ玉を中央へ送り、走り込んだインザーギがゴール右へ決め先制。しかし、ボカは1分後の前半22分、左ショートコーナーからのクロスをニアのパラシオが頭でゴール右へ流し込み同点に追いついた。
後半5分、右FKからのクロスをネスタが左へ決め、ミランが勝ち越し。さらに後半16分、カカがゴール左でDFを交わし3点目。後半26分、セードルフからカカがインザーギにわたし、ミランが4点目のゴールを決めた。意地を見せたいボカは後半40分に1点を返すが、ミランの快勝だった。
カカ「すごく満足している。あとこのトロフィーが足りなかったんだ。難しいと思っていたトロフィーも取れて、すごく満足していて言葉では言い表せない。神に感謝したい」

 ACミランアンチェロッティ監督「満足と誇りを感じている。今までの苦難の道のりを最も良い形で終えられた。2003年にボカに負けた苦い思いを消すことができた。カカはバロンドール受賞者にふさわしいプレーを見せた」

 ボカ・ジュニアーズ・ルッソ監督「決勝ではちょっとした違いが大きな差を生むことがある。カカにはボールを触らせないようにしたかったが、動き回るのでボールを持たれてしまった。カカは差を生むことができる選手だ」