ジーコ氏、トルコ強豪フェネルバフチェ監督


W杯ドイツ大会1次リーグ敗退後に退任したジーコ前日本代表監督(53)が、トルコの有力クラブ、フェネルバフチェの監督に就任することが4日、決まった。同クラブが公式HPなどで発表した。2年契約で、契約金、年俸などは不明。実兄のエドゥー氏(前日本代表TA)もコーチに就任する。

 ジーコ氏は「落ち着いて仕事ができるから」とかねてから欧州のクラブを希望。W杯開幕前から複数の欧州クラブからオファーがあったという。トルコとともに、自身が現役時代を送ったイタリアや、言葉の問題のないポルトガルのクラブも候補に挙がっていた。

 イスタンブールを本拠地とし、国内クラブで最も資金力を有するフェネルバフチェは、今季リーグ戦で強豪ガラタサライに次ぐ2位。ドイツのダウム監督が辞任し、後任を探していた。トルコの地元紙はブラジルのパレイラ監督、ポルトガルのフェリペ監督らの名前も列挙。クラブ役員からは「100周年という重責を支えられるカリスマのある監督」という条件も出ていた。チームの愛称は「黄色いカナリア」。神様ジーコは“カナリア軍団”を率いて欧州サッカー界に挑戦する。

 ◆フェネルバフチェ 創立1907年。本拠地イスタンブール。アジズ・ユルディリム会長。ホームスタジアムはシュクル・サラジオウル(5万2500人収容)。リーグタイトルは16回獲得。トルコ杯4回優勝。今季は2位で来季のチャンピオンズリーグは予備選2回戦から出場。オーストラリア代表監督のヒディンク氏(90〜91年)、ブラジル代表監督のパレイラ氏(95〜96年)が監督を務めたことも