「ゆびとま」も乗っ取り売却益狙う アドテックス事件


コンピューター関連機器メーカー「アドテックス」をめぐる民事再生法違反事件で、逮捕された元指定暴力団山口組系組長で元同社副社長の下村好男容疑者(45)が、約360万人が利用する日本最大級のソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)運営会社「ゆびとま」を乗っ取る形で社長に就任し、株式売却で多額の利益を得ようとしていた疑いがあることが17日、関係者の話で分かった。

 下村容疑者は、新興企業や問題企業の「乗っ取り屋」として知られ、アド社の経営には約50億円もの粉飾決算に乗じる形で加わっていた。警視庁は資産獲得を狙い、アド社やゆびとまに入り込んだとみて解明を急ぐ。

 関係者によると、ゆびとまがネット関連企業を吸収合併した際、株式交換で大量の同社株が渡った。下村容疑者は平成18年1月に開催された臨時株主総会に、吸収された企業側の代理人として出席し、経営陣の退陣を要求。同年4月に社長となった。

 その後、都内のネット事業会社にゆびとまの売却を計画し、同年10月、ゆびとまの株式51%を取得させ、子会社化させることで合意。下村容疑者は社長就任までに3億6000万円を投じたとされるが、同容疑者側が提示した売却額は約6億7000万円といい、差額分を利益として得ようとしたとみられる。

 しかし、事業会社が解消を申し出て、売却話は立ち消えとなり、下村容疑者は現在もゆびとまの社長を務めている。事業会社は「諸条件で調整がつかなかった」としているが、関係者は「ゆびとまを調べたところ、暴力団関係者(下村容疑者)がいることが判明したため合意を取りやめた」と話している。

同窓会をやるためには、本名なんかが登録されているはずで、「ゆびとま」の運営会社が、この情報を悪用しようとする会社にのっとられたりしたら、怖いですね。

ゆびとま」も乗っ取り売却益狙う アドテックス事件
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